ぼんやりメモリー

日々感じたことやなるほど!などを、ぼんやりと残そうかな~

加齢黄斑変性症:その後の様子

 

こんにちは。皆様お元気でいらっしゃいますか?

先週までの札幌は気温も高く、もしやこのまま春!?なんて思ってしまうほどの陽気でした。

 

がっ!一転して2月22日の札幌周辺では天候が大荒れとなり、しかもの大雪。一気に真冬の景色に逆戻りとなりました。

なかなか春遠しの北海道でございます。

 

忙しさにかまけて更新を怠っている当ブログですが、昨年の6月に以下の記事を書きました。

 

加齢黄斑変性症(AMD

文字の通りですが、加齢に伴って眼の黄斑部(※黄斑部とは網膜の中心部分で細かいものを識別したり、色を見分ける働きをもったとっても大切な部分)が出血や、むくみによる変性で正常な像を結ぶことができず、視力が低下する怖ーい病気です。自分がこの病気に罹ったと気づいたのが昨年の4月でした。

この病気に罹りますとこのような見え方になります。

※上記画像は公益財団法人日本眼科学会様のHPより勝手にお借りいたしました。

 

眼球の黄斑部の変性状態をイラスト化するとこんな感じです。(これも学会様よりお借りしました)

この黄斑部のポックリとしたむくみのせいで正常な像が結べなくなり、歪んだり視界の中心部が薄暗く見えてしまうのです。

でも人間の脳は素晴らしく、両目で見ているとゆがんだ像を補正してくれるので、うっかりすると気づかずに放置され病状が進んでしまうのです。

私も休みの日に寝ころんで何気なく片目でカレンダーを見て初めて気づいた次第です。

 

下に備忘録的に私の眼の通院・治療の履歴を残しておきます。

私のAMD通院・治療の履歴

・4月2日(日):寝ころんで片目でカレンダーを見ていて右目の異常を認識。『こりゃ、アカン!』と。

 

・4月3日(月):朝一で会社近くの眼科へ直行。診察の結果、加齢黄斑変性症との診断。眼球に注射をすると告げられ、ガーン!とショックを受ける。

 

・4月10日(月):人生初の眼球への注射実施。注射する薬剤は安定した効果があり副作用リスクが低く、この病気では定番らしい”アイリーア”。注射後の1週間は処方された無菌化点眼薬”ベガモックス点眼液0.5%”を朝昼晩の3回点眼。注射後の確認をするので明日また来院して下さいとのこと。

 

・4月11日(火):初回の硝子体注射ということもあり状態の確認の為に病院へ。若干の充血は見られるが問題なしとのこと。次回までこのまま様子見。

 

・5月15日(月):本日人生2回目のアイリーア硝子体注射日。注射前に撮影した3D的な眼底画像によると、ポックリとしたむくみは若干しぼんだようにも見えるが、先生は注射の効果が今ひとつのようで納得がいっていない様子。自分も見え方は若干改善はしているようだが3回連続のうちのまだ1回目だからこんなものだろうと思う。今回の注射は前回に比べてちょい痛かった。注射後はまた無菌化点眼を1週間。

 

・6月19日(月):本日人生3回目のアイリーア硝子体注射日。いつものように注射前の検査で撮影した3D的な眼底画像によると、ほとんどむくみが改善していない。若干改善していた視力もほとんど戻っていなかったが、「いやいや今日の3回目に期待しよう!」と自分を励ます。先生は次月の診察の時に病状に改善がみられなければ違う薬もあるので、またその時に相談しましょうとのこと。最初は怖かった眼球への注射も、今は諦めの境地なのか何とも思わなくなった。注射後はまた無菌化点眼を1週間。この三度目の正直の注射に期待して、その後経過をみていたのだが、ほとんど改善が見られずゆがんだ視界のままでガックリ失望する。

 

・7月27日(木):アイリーア3回セットのデフォルト注射が終了してから1か月後の通院。各種検査の結果としては、アイリーア注射は自分には全くと言って良いほど、効果はみられなかった(がっかり!)。先生としても私のダメな右目は視力がしっかり残っているので(好調時1.2、不調時0.8)何とかこの視力を温存しましょうとのこと。炎症他諸々の副作用の心配もあるが、先月もお話ししていた違う薬剤の”ベオビュ”注射を試してみたい。炎症防止の観点から”ステロイド系”の注射も同時にするとのこと。「どうしますか?」と先生から尋ねられたが、『眼はお金を出しても買えないし後悔もしたくないので、是非お願いします!』と即答。麻酔の点眼の後に手術室へ行き、まずは眼を下に向けて”1回目のベオビュ硝子体注射”を実施、続けて今度は眼を上に向けてステロイド系の”ケナコルト”を注射。さすがに2本目の注射はもう”お腹いっぱいでーす!勘弁してー!”状態になる。注射後はまた無菌化点眼を1週間。なんか今回の注射は今までと違う痛みがあるのだが・・・。

 

・8月7日(月):先月に打ってもらった”ベオビュ”の硝子体注射だが、眼の充血と痛みがなかなか改善されないことから急遽病院へ直行。診察の結果、先生が恐れていた副作用の炎症が起きていたらしく、”リンデロン点眼液0.1%”を処方するので、8/10にまた来て欲しいとのこと。そんで今日からまた1日3回の点眼。

 

8月10日(木):いつもの一通りの検査の後に先生による診察。充血と炎症も収まっていることから一安心の様子。また3D的な眼底撮影画像でも、ハッキリとむくみ部分が凹んでいるのが自分にも分かる。この頃から今までに無いスッキリとした視界に戻っていて心が晴れやかになる!

 

・8月31日(木):2回目のベオビュ硝子体注射の日。今日の診察前の検査で撮影した3D的眼底画像では、黄斑部はほぼ正常で窪みのある状態になっていた。劇的にベオビュが効いている様子。注射後2週間目以降、自分が加齢黄斑変性症であることをすっかり忘れてしまうほど、劇的に症状は改善していた。先生に『お陰様で病気のことをすっかり忘れていました』とお伝えすると、先生も「視力があるから何とか温存出来ればと。良かったですね。安心しました」とのこと。今回は炎症予防のステロイド系の注射は無しなので、ベオビュ1本で終わり。今回は炎症も無く、その後も病気のことをすっかり忘れて生活を続ける。

 

・10月2日(月):3回目のベオビュ硝子体注射の日。注射前の診察では眼底の黄斑部の状態はかなり良好ではあるがむくみの兆しも見られる状態。診察後はベオビュ3回目の注射。この後、自分は1ヶ月の長期出張となることから、先生は安全をとって炎症改善のリンデロン点眼液0.1%”を処方してくれたが、結局その後も炎症は起こらず使用せず。今月も病気のことを意識せず普通に生活を続ける。

 

・12月11日(月):長期出張も終わり予定通り眼の診察で通院。11月後半から右目の見え方に違和感を感じていた通り、黄斑部にむくみがあることが眼底画像で確認。(この頃から、病状が悪くなってくると白い壁に向かって左目を閉じて右目(悪い方の目)で開いたり閉じたりパチパチすると、視界の中央部分に薄暗く丸く残像現象が見えてくるので、『あー、そろそろ注射だな』と分かるようになってきた。)先生も眼底画像を見て、「やっぱり2ヶ月限界なのかなぁー。今日注射しましょう」とのことで、4回目のベオビュ硝子体注射をする。今回はステロイド系の注射もありで、お腹いっぱいになる2本注射。今回の注射は痛かった。そして注射後には今までに経験の無い、無数の鉛筆の芯の先ほどのゴミが右目の視界いっぱいに出てくるようになった。それにプラスでちょっと大きめの楕円形のゴミも右目の視界に出現。無数に見える鉛筆の芯のようなゴミは焦点が合うけれど、ちょっと大きめの楕円ゴミは焦点が合わずボヤケている。でも一過性のものだろうとたかをくくり様子を見ることにした。

 

・12月14日(木):右目に見える視界に現れた無数のゴミ達は収まる様子もなく、また目の充血(出血?)もいつもと違う感じなので急遽いつもの眼科へ。検査後の診察では「無数に見える小さな点状のゴミは出血です。ごめんなさい私が注射で出血させたものです。数日で改善すると思います。また大きめの楕円形に見えるものは”生理的飛蚊症”です。おそらく黄斑部の中心部分がむくみの繰り返しで剥がれた組織の一部だろうと思います。」とのこと。それにしてもこのゴミ達は目を動かすと、それに合わせて視界の中を動き回るので、すごく気になってイライラします。一ヶ月後にまた病状を診察してもらうことになる。

 

・1月16日(火):飛蚊症やゴミ達の診察の為に病院へ。無数に見えていた鉛筆の芯の先の焦点が合うゴミ達はゼロではないが気にならないほどになっていた。診察前の検査では、なんと右目の視力は1.2の正常値に戻っていた。楕円形の焦点の合わないゴミは位置が変わって少し邪魔にならなくなった(ゴミはゼリー状の硝子体の中を動くらしい)。また黄斑部のむくむは見られず良好。来月の診察時の状態で硝子体注射するかどうか判断しましょうということになった。

 

・2月15日(木):予定の通院。診察前の視力は若干下がって0.9。眼底画像でも少しだけむくみが見られた。注射の判断が難しいところだが結局、5回目のベオビュ硝子体注射をしてもらうことになった。先生に今後のこともあるので、ベオビュの副作用含めて相談したところ、先生もベオビュの副作用は気になっているとのこと。今アイリーアの濃度の高い薬が開発されているので試してみたい気もするとのこと。しかしアイリーアは自分には全くと言ってよいほど効果が無かったので、「1本で5万円近くするお薬ですので簡単にどうぞとも言えず、判断が難しいところです」とのこと。とりあえず本日2/24現在まで、先生の治療のお陰で病気のことを意識せず生活出来ています。感謝感謝です。

 

 

なんやかんやで通算8回の硝子体への注射をしてまいりましたが、定年過ぎの嘱託の身といたしましては、目の痛みよりも懐の痛みは相当なものであると感じる今日このごろでございます。!

 

 

今日も一日、皆様がお元気で、そして良い日となりますように!