ぼんやりメモリー

日々感じたことやなるほど!などを、ぼんやりと残そうかな~

私の人間ウォッチングと妄想癖

 

こんにちは、ぼんやりジジィです。みなさんお元気ですか?

一昨日の25日、東京からのお客様と一緒にサッポロビール園に行ってきました。

最近は北海道へお越しくださる観光客の数が増えていて、ホール内もほぼ満員で大賑わい。皆様、笑顔いっぱいで、おいしい生ビールとジンギスカンを楽しまれていました。思い返すとここまでの3年間は長かったなーと改めて実感。一時期は広~いホールに自分達を含めてたった3組だけという時期も経験しておりましたので、ことさらです。本当に良かったです!

 

そんな、人々が集まる場所へ行くと、ニョロっと首をもたげてくるのが

私の人間ウォッチングと妄想癖

私は人が集まる場所に行くと、つい人間ウォッチングを始めてしまいます。スーパーマーケットや空港や駅や電車の中など、多くの人々に囲まれると、私の中の人間観察スイッチが入ります!

スーパーへ妻と買い物に行ったときは、つい観察結果を小声で話さずにはいられず、その度に、「モキっ!趣味悪いねー、暇だねー!」と冷笑されます。でも、これは趣味とか悪気があるわけではなく、無意識で自然に行われるのです。このスイッチを体内に埋め込んだのは何を隠そう自分の父親です。このことに気付いたのは、実はつい最近のことなのでした。

 

■観察の始まり (※私の暗黒時代の自己開示)

・人間ウォッチングはいつ頃から始まったの?

 答え:不明です! 何となくの記憶では小学校低学年の頃からでしょうか?

・どうして人間ウォッチングを始めたの?

 答え:父親から自分の身と心を守る(自己防衛の)為と、つい最近自覚しました。

・父親から自分の身と心を守る(自己防衛)ってどういうこと?

 答え:先ほど触れましたが、人間ウォッチングのスイッチを埋め込んだのは父親です。内容は少し長くなりますが、自分にとっては触れたくない・思い出したくもない言わば暗黒時代のお話しとなります。少しお付き合いください。

 

自分の父親は、”もらいっ子”で”一人っ子”。親(私の祖父母)から、それはそれは超過保護に育てられたらしく、わがままでKY(空気読めない)、我慢をすることが出来ない浪費家、そして最悪なのが”酒癖の悪さ”。酒が弱く毎日”酒に飲まれる日々”。言葉は悪いですが、世間様で言われているところの正真正銘のクソ親父

 

私の姉が1歳で私がオフクロのお腹にいる時には、給料袋を持ってパチンコ屋(当時は立ったままの姿勢でやるスタイル)に入り浸り、1週間ほどでその月給を全部使い果たし、身重のオフクロが必死に親戚・知人・質屋へ金策に走り回るという、まさに不幸を絵に書いたようなことばかりをしでかす父親でした。

 

そんな、わがままでKYな男ですから、周囲とうまく行くはずもなく、転職を繰り返す。転職先でもまた周囲とぶつかり、夜になるとお酒に逃げる。負のループ。黙って飲んでいてくれればまだ可愛いのですが、酒で勢いがつくと暴れだす。

私の姉に対しては呆れるほどの”猫かわいがり”でしたので、酔っ払った後のストレスのはけ口が私にやってくるのです。寝ているところに来て訳のわからんことを罵り、足蹴にされることも。

 

”忍耐”を絵に書いて全身に貼りまくったようなオフクロは普段から自分に『絶対、お父さんを怒らせるんでないよ!』こればっかり言っていました。まさに腫れ物に触るような扱い。これが事態をどんどん悪化させていたのは言うまでもありません。

 

そんな酒グセの悪い父親から自分の身と心を守る為に、私は必死に父親の表情・話し方・行動・言葉の裏側などを観察しながら『今、親父はどんな気持ちなんだろう、怒ってるの?喜んでるの?普通?酔ってる?暴れそう?・・・』こんなことを延々とビクビクしながら観察するしかなかったのです。それと同時にビビりまくるオフクロの様子も観察しながら、自分の立ち位置を必死に探し続けていたのでしょうね。

 

今思うと、当の本人の自分が言うのも何ですが、幼心に必死で健気ですよね・・・。何とか親を怒らせないように必死だったのです。ですので今だに大声で怒鳴る人がいると、頭から稲妻を浴びたくらいの衝撃と心の動揺があり、心臓が止まりそうになります。

 

また私のことを褒めるということをしない父親でしたので、私は大人から褒められたい一心で、茶ダンスの戸が少しでも開いていたらキッチリ締めたり、曲がっているものを真っすぐに直したり、食べた食器も率先して片付けたりと、あえて大人たちの前でやって見せ『ぼんやりちゃん、偉いねー、たいしたもんだねー』という言葉を聞いて承認欲求が満たされ、とてつもない幸せを感じていたのであります。

 

これが私が人間ウォッチングを無意識にし始めた原点であります。ちょっぴり寂しい理由ではありますが、決して”キモい趣味”なのではないことをご理解いただければ幸いでございます😅

 

■人間ウォッチングの魅力

人間ウォッチングとセットで行われるのが”妄想”です。観察から得られた情報をもとに頭の中で、妄想をふくらませるのです。『あの人は疲れた顔をしているなー、子供さんが夜中に熱でも出したのかなー?』とか、その人の表情や行動の理由をあれこれと考えるのです。そんな観察と妄想を続けていると相手を思いやる気持ちが増え、また人間関係の空気感に非常に敏感になり、結果として周囲の人と円滑にコミュニケーションが取れるようになったことが最大の利点であります。

また安易に見た目だけで相手を判断するのではなく、時間をかけて見方や角度を変えて相手のことを知ろうとする習慣も自然と身につきました。人は見かけによらないですからね!

ウォッチング=情報  妄想=分析
 『多くの情報を収集して様々な角度から分析しよう!』
ということになるのでしょうか。

 

■結論

ほとんど無意識のうちに行っていた人間ウォッチングですが、今となって思うのは

  • 相手の立場に立った思考
  • 相手の気持ちを察する思いやり
  • 円滑なコミュニケーションの向上
  • 職場の改善と管理監督
  • 自分の創造力を刺激する
  • 自分の内面をしっかり見つめる

こういった、側面でとっても大きな収穫がありました。

文中では相当の悪者扱いの父親ですがウォッチングの結果として、今となってはやっと許せるまでになりました。何をやっても心が寂しくて寂しくて満たされなかったのでしょうね。そして唯一無二の理解者は育ての親ではなく、私のオフクロだったのかもしれません。きっと。

 

ちょっと重い記事となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

これからも皆様にたくさんの幸せが訪れますように!